演劇

2008年2月 4日 (月)

空白に落ちた男

「空白に落ちた男」ベニサン・ピット 主演、首藤康之 演出、小野寺修二と言う事で初めて行って参りました。

パントマイム式の舞台と聞いていてどんなもんかと期待して行って参りました。なにより首藤康之さん、動きが素晴らしいであろうと。場所は前衛的なベニサン・ピット。舞台が近くに感じられます。が、駅から住宅街方面になるので意外と方向音痴には見つけ難かったです・・・。

5人の幾つかのストーリーが交差する。
現実と不思議空間を行き来していつの間にか境界線が曖昧に・・・

とまあ、説明も明快に出来ないあってない様なストーリーなんですが・・・

とにかく動きが見ていて気持ちがいい。
さすがに全体の動きのクオリティが高くて自然と気が入りました。無声舞台の場合より目が惹き付けられるので、演技や動作がぎごち無いとそれだけ集中出来ません(前にコン○ルズを見た時はどうにも・・・)何を表現したいかがよくわかる。シーンのつなぎが素晴らしくて、下手な映画よりもイメージがわきました。

ただ、もう少しストーリーや終わりをまとめても良かったのかと思いました。幾つものシーンが交差していく様子は舐める様な滑らかさで、どれほどの練習量が!と感動しましたが、それぞれが動いているので何処がメインなのか分からないまま、全部目で追ってしまい、疲れる。

追われている感じや、捜している感じから事件ってぽかったけど・・・すべて観客のイメージ任せのワンシーンの連続なので、最後も結末が分からないフランス映画のような幕切れ。この手のタイプにはふさわしいのかもしれないけど・・・折角の生舞台だから、もう少し分かりやすかったらより感動できたかも。

私のえこひいきは今回、梶原暁子さんで、コメディ調もシリアス調も少しホラー調もすべて見せられる表現力に感じ入りました。そして今回の目玉トップダンサー首藤康之さんのバレエベースの動きも、もちろん見る価値はあります。

ストーリー重視の演劇より、パントマイム好きや異空間の雰囲気を味わいたい人にお薦め公演です。

空白に落ちた男
ベニサン・ピット
〜2月28日

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2007年12月21日 (金)

劇団集団キャラメルボックス2007クリスマスツアー『トリツカレ男』

Caramelbox_toritukareotoko_劇団キャラメルボックス『トリツカレ男』『トリツカレ男』キャラメルボックスクリスマスツアーと言うこの劇団恒例のクリスマスツアーを見て来ました。畑中智行の好青年役はいつも好きなので今回も期待大。

『トリツカレ男』とあだ名される、男ジュゼッペは何時も何かに夢中になると周りが見えないぐらい没頭する。いままでも三段跳び、外国語習得、仮面作り・・・そんな彼が初めて夢中になった女性にはどうするのか?と言うお話。

いつものように笑いあり、涙有りで楽しかったんだけど、トリツカレ男の自己満足っぽい性格がちょっと苦手だったかも(笑)って役は素晴らしくピュアですが、私が汚れた見方をしていただけです。すいません。

『相手のために何でもする!』って本当に相手のためになっているの?って、『若い女の子を甘やかす、青年が結局まわりに迷惑を掛けているの図』のようにも思えて。本当に良い歳した女性の見方ですいません(笑)

幽霊だか、幻覚だか、動物の擬人化だかってのが多かったので少しわかりにくかったけど、動物のインコとネズミがよかったです。可愛かったり、生意気だったりの動物らしさがイイ。それだけでストーリーが見たい。舞台ならではの感じで楽しめました。

ダンスや、パフォーマンスも一杯でクリスマスの華やかさがあったけど、少し詰め込みすぎていたかな〜と。主人公としての魅力は存分に出ていたけどトリツカレ男のお姉さんとか、幼なじみとか、インコとか、やかましキャラが被りがちだったんですよね。そう、全体的にシリアスシーンが短くて余韻が少なかったかも。先生が生徒達に怖がらないよう諭しながら、自分1人が責任を負うシーンなんか、やっぱり泣けてしょうがなかったけど。

個人的には畑中智行さんが主人公なら舞台『少年ラジオ』(内容について余り書いていませんが)の方がよさが良く出ていたかもと思います。いつもの楽しさ満載のキャラメルボックス劇を期待する方にはいいのではないでしょうか。次の公演も期待します!

劇団集団キャラメルボックス2007クリスマスツアー『トリツカレ男』
東京公演
11月29日〜12月25日
サンシャイン劇場

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2007年9月16日 (日)

ラスト・ファイブ・イヤーズ 山本耕史

ラスト・ファイブ・イヤーズ 山本耕史 last5yearsラスト・ファイブ・イヤーズ
muscical the last 5 years

最近舞台注目株の山本耕史!彼が気になり彼の出ているミュージカルを見に行きました。

彼はテレビなどで器用だな〜と言う印象があったのですが、実際生を見に行くのは初めてです。


メディアでも舞台の評価が高いのでどんなもんかなと期待してゆきました。

大人になりましたね!

って同い年ですけど!
芸歴が長いので、最近テレビを見ない私は彼の幼いままの印象です。いや、割と童顔だと思うので、実際見た目は大分若い・・・

凄いね〜
これ言ったらファンに怒られるんでしょうけど、主役を張る顔!って言う派手なタイプじゃないじゃないですか?
何が凄いかってね、バリ声ハンサムなんですよ!歌うまいぃ。

んもう、断然彼は舞台が生が良いと思ってしまいましたね。
もう少し言えば、元々の声がハンサムなわけでは無いと思うんですよ。それをあそこまで持って来れるのはどれだけの努力があったのか!と、実際どうだか分かりませんから、少なくとも妄想させる(笑)

素晴らしいダンディーな歌唱力でございました。

そして内容はと申しますとね「オトコとオンナのすれ違い、お互いの生き方は」ってな2人芝居の感じですか。

正直・・・
演出失敗じゃないですか?

いきなり矛盾するようなキツい言葉ですが、出演者2人が歌うまいから持ったけど。彼の魅力を存分に魅せられるだけの舞台や演出では無かったと思います。ミュージカルと言う性質上、歌い続けるのは当たり前ですけど歌だけなんで内容が分かり難い時も。

衣装も舞台も殆ど変わらず同じテンションのシーンを見続けるのも限界が。相手の井手麻理子さんも素晴らしい歌い手でしたが、山本耕史さんと同じ系の声で、お互いを引き立て合っているように感じられなかったのです。女性のパートはもっと高い声の方がよかったのではと。

あとちょっと気になったのが・・・山本耕史さんの目線のくれ方(笑)
歌も素敵で細かい動きまで格好良くて、非常に完成度は高かったと思うのですが

その分心ここに有らずと言うか...客に訴えかけるよりも、客もここに有らず(笑)人を見ていないと言うかね。表現が内に籠っていたような。わざとにしても・・・私だけでない証拠に、帰りの混雑ロビーの客の会話

「すっごい近くに来たのに目が合った気がしなかったの」「あんまり客席見ていなく無かった?」等が聞こえて来たのです。これは実際、彼が見てたとかどうかでなく、舞台からのアピールを感じられなかった故の言葉ではないでしょうか?

すごくすごく残念なんです。
彼の才能はビシバシ感じられたから。なんつうか、もっと合いそうなの有るよ!と言いたい。もっと、正当派でない違う分野。即興芝居とかGYM CLASS HEROES系の音楽とか(なんだこの例え・笑)で、弾けてもらいたい。色々幅広くやっているのに今更私が言っているのも奇妙だと思うけど、正直な初見の感想です。

今のままだと、ハーバードのロースクール出身の2流のハリウッドスターみたい。もっともっと、やりたい事見せて!と叫びたくなるのは、一種の魅せられた効果だとも思うんですけどね。

いや、十分魅せられたので、今後の山本耕史も見守って行きますよ!CD買っちゃうよ!

ラスト・ファイブ・イヤーズ
muscical the last 5 years

横浜BLITZ
2007年10月20,21日追加公演

出演:山本耕史・井手麻理子

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2007年8月 5日 (日)

カレッジ・オブ・ザ・ウィンドウ

Caramel box演劇集団キャラメルボックスの最新公演に行って参りました。この「カレッジ・オブ・ザ・ウィンドウ」は過去に何回か上演されていて、ファンの思い入れも大きい作品だと思います。テーマソングは小田和正!流れ来るとすぐ分かりますね!妙に気持ちが落ち着きます。

私は今回初めて見るので新鮮に楽しめました。何度も上演されている脚本だけあって密度の濃い舞台でした。

これは確かに主役の「ほしみ」役が重要で、ファンが気にする所だろうと。彼女を中心として家族愛、夫婦愛を確認していく・・・ってな内容なんですが、キャラメルボックスのらしさがめちゃくちゃ詰まった舞台だと思いました。キャラメルボックス初心者にまずはお薦め出来る一本かと。

ところで主役「高部あい」さんがぴったりだと、前評判は高かったのですが、若いしアイドルみたいだしどうだろうと思いきや。いやーすごい!18歳ですよまだ。こういっては何ですが、ひねくれた30歳が素直に「若い・かわいい」と褒めたたえることは少ないのです。

ポジティブいい子ちゃん役そのまんまだったってのもあるでしょうが、舞台上の華に脱帽。かわいらしさに素直にぐっときました。特に自分のコンプレックスである「声」が女の子らしくて、超羨ましかった。あーあーそりゃ、男だったらこんな子がいいわな・・・

神は私より力入れて「高部あい」さんを作った。絶対。

それはともかく、他のキャストもそれぞれ個性が強く出ていてテンションが高すぎ。好き嫌い出るかもしれませんが、濃い2時間でした。相変わらず大人な大内厚雄さんが、いつもよりコミカルで人間的弱さを見せる役でした。男の嫉妬を、狂おしく見事に表現していましたが・・・私もあんな素敵な2人に挟まれて嫉妬されたいです。って見方が違う?


あと、超私情ですが。
興奮冷めやらぬまま自宅に帰ると、私の知り合いでもある弟の同級生が原因不明でお亡くなりになったと知らされて。

彼の母親が辛すぎて家に帰りたく無い、と語っているのを聞いて。

改めて家族や愛情ってものを、考えろと突きつけられた気がします。本当に自分は1人じゃないんだと感謝しなくてはいけません・・・。色々と人生辛いです。


東京は5日まで。でも大阪ではまだ続きます。キャラメルボックスを見た事無い方、私のようにプチ鬱で籠っている方、ポジティブをわけてもらうのもいいと思います。

舞台は生がいいですね。次回のキャラメルは、大好きな「恩田陸」先生書き下ろしです。見に行くつもりです。

劇団キャラメルボックス『カレッジ・オブ・ザ・ウィンドウ』〜8月16日 

劇団キャラメルボックス『猫と針』チャレンジシアター5・作 恩田陸
8月22日〜9月9日 俳優座劇場 5800円(税込) 

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2007年1月30日 (火)

ボクのサンキュウ

Sankyuu演劇を見てきました。ストレイドッグ プロデュース「ボクのサンキュウ」

STRAYDOGが気になっていたのと、大内厚雄さんが出ていたので面白かろうと。
補足タイトルに『男だらけの育児奮闘記』とあって、みんなが哺乳瓶を持っている写真だったのでオールコメディーかと思いきや、最後は泣かされてしまいました。

もう千秋楽を迎えたと言う事で、ネタバレしてもいいのかな?オトコとオンナの気持ちの差が如実に出る妊娠・子育てのテーマを男ばかりがやると言うのも面白いですね。あ、林さんは、男女・・・?(笑)

彼のゲイ(?)理由。子を亡くし人形を我が子と思い込む奥さんに付き合って、一緒にかわいがる旦那の繊細な心理。その他、個々事情にも胸突かれました。私は子供は居ませんが、姪の面倒を見まくりで、かわいがっているので、みなで赤ん坊の世話をする情景に感情移入。これが我が子となると一体どう言う事になるやら。

短い時間の割にはまとまっていて、深い愛情テーマあり、育児に興味・理解を持つきっかけにと、いい脚本だったと思います。学校や病院なんかで上演して欲しいですね。どうですか、教育関係の皆様?

それにしても新宿サンモールスタジオって初めてだったんですが、思っていたより狭くて、思っていたより予約席が前で挙動りました。


何故かって・・・用事が押しまくって遅刻したんです・・・すみません・・・千秋楽その場に居た皆様、誰の事だか丸分かりだと思います。私ぐらいだもんな(泣)

此の場を使って、不特定多数および役者さん達にいきなり御詫びしている私。そんな小心者は、真近でプロの演技に接するのが初めてだったので、役者さんの細かな演技に胸打たれ、余計ドキドキしながら小さくなって見て居ましたとさ。

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2006年12月24日 (日)

少年ラヂオ

私、お酒飲めないので大酒飲みの人に『酒の楽しみを知らないなんて、人生損してるな〜』と言われてムッとし『その分、別で楽しめる人生を知らない貴方の方が可哀想』なんて言い返した時があるのですが(笑)

私はそのお金分、美術館やライブや演劇などに費やしているのですよみなさん。そして酒飲めなくてよかった!と思えるほどこっちのが楽しい!と言っちゃいます。

そんな私は、待ちに待ったオリジナル脚本最新作、演劇集団CARAMEL BOX『少年ラヂオ』を見てきました。私の好きな演劇の中でも特に良く行く劇団です。取り合えず間違いが無いと言うか(笑)エキセントリックな演出も増えている中、幅広い客層に薦められる、手堅く好きな劇団です。劇と言うのはお金が高くなりがちですが当日券(週日)は半額チケットも出ていてお得なんです!

演劇はストーリーがあるので、ライブより集中力いるものだと思うし、毎回セリフ覚えるのも大変だと思うのですが、それが見ている方に等身大で直接伝わるのが最高です。

大正から昭和に掛けた時のラジオ少年の物語。キーに飛行機があるのですが、見に行った当日(20日)は『日本人が初めて飛行した日』だったそうです。プチ偶然にプチ感動。そんなのあるよね。

ラジオ役の畑中智行さん、大内厚雄さん(両方ともけっこーファン)主演。畑中さんを念頭に脚本を書かれたらしいので、納得のはまり役でした。一生懸命なんだけど、何処か抜けていて美味しい所持って行かれちゃって、それでいて憎めないっていう王道のキャラがとにかく似合うんだよねえ、この人(笑)

大内厚雄さん相変わらず渋いわ〜(マイ歳上好み再確認)発声が好きなんですが(マニアック)特にのど仏が好きです。誰からも同意を得られませんがいいんです。ヤフーでファン仲間を捜そうとして、居なかったのもどうでもいいんです。劇団員のみなさんって一見そこらに歩いているても気がつかないであろう普通の人達なんですが、役とのギャップがたまんないっすよね。

私は映画をシアターで2度でも4度でも見る人ではないのですが、生演劇だけは別。他にも好きな事が多くてお金が厳しいので、結局2度は行かない(行けない)のですが・・・それでも、キャラメル公演は人気がありますね〜周りと仲良くなって話聞くと、ある公演に5回来たなんて人も居て、気合いが・・・あああ明日もやってるんだよな〜行きたいな〜・・・

最近の公演に比べて、笑いがもっと多かった、いいクリスマス公演でした。そして東京最終、クリスマス25日まで!急いで急いで!恋人の居ない人も家族連れも是非!!

キャラメルボックス クリスマス公演『少年ラヂオ』池袋・サンシャイン劇場(音が出ます)

今回のお芝居の小道具にもあったキャラメル、販売中。いつも、今更ながら思うのですが、マスコットの豚君が幼稚過ぎてちょっと恥ずかしい・・・しかし製品は劇団名『キャラメルボックス』に掛けててイカす。

Caramel

キャッチフレーズの
『ひとしばい60〜120分ぐらい おもしろくて ちょっとげんきになる』
が泣かせるぜ!その通りなの。

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