空白に落ちた男
「空白に落ちた男」ベニサン・ピット 主演、首藤康之 演出、小野寺修二と言う事で初めて行って参りました。
パントマイム式の舞台と聞いていてどんなもんかと期待して行って参りました。なにより首藤康之さん、動きが素晴らしいであろうと。場所は前衛的なベニサン・ピット。舞台が近くに感じられます。が、駅から住宅街方面になるので意外と方向音痴には見つけ難かったです・・・。
5人の幾つかのストーリーが交差する。
現実と不思議空間を行き来していつの間にか境界線が曖昧に・・・
とまあ、説明も明快に出来ないあってない様なストーリーなんですが・・・
とにかく動きが見ていて気持ちがいい。
さすがに全体の動きのクオリティが高くて自然と気が入りました。無声舞台の場合より目が惹き付けられるので、演技や動作がぎごち無いとそれだけ集中出来ません(前にコン○ルズを見た時はどうにも・・・)何を表現したいかがよくわかる。シーンのつなぎが素晴らしくて、下手な映画よりもイメージがわきました。
ただ、もう少しストーリーや終わりをまとめても良かったのかと思いました。幾つものシーンが交差していく様子は舐める様な滑らかさで、どれほどの練習量が!と感動しましたが、それぞれが動いているので何処がメインなのか分からないまま、全部目で追ってしまい、疲れる。
追われている感じや、捜している感じから事件ってぽかったけど・・・すべて観客のイメージ任せのワンシーンの連続なので、最後も結末が分からないフランス映画のような幕切れ。この手のタイプにはふさわしいのかもしれないけど・・・折角の生舞台だから、もう少し分かりやすかったらより感動できたかも。
私のえこひいきは今回、梶原暁子さんで、コメディ調もシリアス調も少しホラー調もすべて見せられる表現力に感じ入りました。そして今回の目玉トップダンサー首藤康之さんのバレエベースの動きも、もちろん見る価値はあります。
ストーリー重視の演劇より、パントマイム好きや異空間の雰囲気を味わいたい人にお薦め公演です。
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