20代の大半アメリカで過ごしていた、整理された私の写真を見はじめて止まらなくなる。
これじゃ、モテないだろう(笑)なんて客観視しながら友達の顔や、住んでいた所の写真を順番に見ていたら、さまざまな記憶が蘇った。
幸せだった事、辛かった事。恵まれていた事、変われなかった事。
顔を見ても、我ながら幼いし、頑固そうだ。
3年、5年、10年前と写真をたどり、日本を出て初めての海外生活をスタートさせた頃の写真が出て来て
なんだか泣けて来た。
今の生活に取り合えず満足しているけど、ここ迄来るのに、こんな紆余曲折するなんて思っていなかった。
初めての寮で一人暮らしの写真。
暑くて寝付けなかった。その数年後、過労で入院してから、夏でもカイロが必要な程、体力が低下するとは想像しなかった。
田舎の風景の写真。
皆がイメージする通りのアメリカ学園生活を送っていたが、現実は英語の勉強で楽しむどころではなかった。
ホームパーティーで黒人に囲まれている写真。
あれほど外国に緊張していた私が、外人慣れし、一方で激しく嫌悪する日が来るとは考えられなかった。
卒業制作前での写真。
好きで好きでたまらなかった、グラフィックデザイン。絵を描くのは好きだったけど、日本でイラストで生計を立てる日が来るとは思っていなかった。あのとき学んだことは、決して無駄になっていないけど。
都会のアメリカで働いていた時の写真。
ゴージャスで、羨ましがられる都会風景は沢山撮ったけど、現実は自分が格下に位置されるなんて。当時、一番ちやほやされるはずの年頃の日本人女性としては、想像出来なかった。
そしてまさか、卒業と同時にその国でテロにあい、生きている間に戦争が起こるとは、夢にも思わなかった・・・
あれから自分も成長し、価値観も変わった。それは良いけど
私は、当時嫌っていた卑怯な人間には、なっていないだろうか?あのときの望みは叶えられているだろうか?
昔を懐かしいと感じるなら、きっと大丈夫だ。
と、思いたい。
そんな事を考えながら、そのアルバムの続きに入れる写真を、整理している。
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