レニングラード国立歌劇場オペラ『カルメン』
1年前から予約していた、170年ほどの歴史を持つレニングラード国立歌劇場オペラ『カルメン』を見に行きました。期待していただけあって、180名のゴージャスで素晴らしい世界が繰り広げられました。スペインが舞台だけあってギラギラしているだけでない、黒赤が栄える大人っぽい豪華さが日本人に合っています。年齢層は私の祖母くらいが多し。奥様樣方のお話に耳を傾けていると、バレエやなどの高尚と言われる(お金持ちっぽい)趣味をお持ちの方が多いようで羨ましい限りです。私は貧乏ですが早割で何とか抽選に当たって行けました。
それにしても本気で私ぐらいの年齢1人が見当たらないのは?世の中の三十路、好奇心が旺盛な女性は何処に行ったのでしょうか?!男性がハンサムで有名な劇だったりダンスだと若い女性が多いんですが、他に負けずに素晴らしくお得な値段だったこの公演で、私歳の女性が少ないのって、何だか皆さん情報に踊らされ過ぎじゃないですか?!(と憤ってみる)
ところで、主人公のカルメン(エカテリーナ・エゴロワ)の細く可愛らしいことったら!すべての女性が憧れる方ですよね。彼女の流れる様な動きを見ていると、人がこんなに美しく動けるのか!と目を見張ります。舞台が始まった時から彼女が踊っていたのですが、あっと言う間に客席の心をわしずかみ。ため息や賛美がひそひそと聞こえて来ました。彼女はカルメン、悪女の役ですが、可憐と言うよりドスの利いた姉御のような声で(笑)役のイメージもぴったり。
オペラってやっぱり、より唄に感動します。オーケストラ生演奏(指揮・ミハイル・パブージン 管弦楽・レニングラード国立歌劇場管弦楽団 合唱・レニングラード国立歌劇場合唱団)もよかった!でもそれに負けていない生声はとにかく感動します。あんな声を出せたら、他は何も要らないとすら思う・・・特に音痴だから・・・。
それにしてもカルメンを見ていてオペラって、本当に昔は庶民の娯楽だったんだろうな〜なんて考えてしまいました。幾ら現在優雅な趣味になっているとは言え、内容はそんじょそこらのテレビドラマよりも単純。
分け分かんない程、女に惚れて身を費やす男のストーリーですもん。一言で言えば馬鹿ですよ(笑)なんで自分を心配してくれる可愛い彼女を選ばないんだよと。しかし、これが現在も残っていると言うのはお国柄はもちろん、絶世の美女に翻弄されたい男性の不滅の気持ちなんでしょうか?
幕の度、印象が違う演出で飽きさせませんでしたが、最後のクライマックスの時・・・トイレに行きたくてアンコールギリギリでダッシュ退場しました・・・超個人的な話で申し訳ないです。
が。だってトイレ少なすぎ!休憩時間短すぎ!3時間あるんだから女性は一度は行きたくなるでしょう!!途中魂抜けましたよ。ちょっと信じられない、生理現象と言う邪魔が入って最後の方は落ち着きませんでしたが、終幕まで楽しみました・・・。
カルメンは彼に刺されるシーンが一番の盛り上がりを見せる所じゃないか!と勝手に思っているんですが、そこは意外とあっさりで。寧ろ闘牛場でフラメンコダンスを見せた所が、一番華やいで盛り上がった気がします。セレブのダンスパーティーみたいです。
さすがの人数でレベルの高い演出をされていたので、お時話の世界観にうっとりとしたまま連れて行かれました。モダン劇やコンサートって、見えなかったらつまらなさが大きいけど、オベラだと豪華な衣装だけでも、雰囲気が華やいで癒されますもの。世の中に殺伐としたときは、ゴージャスな世界に浸れるオペラってやっぱり幸せを感じさせます。エスカミ−リョ、花形闘牛士(アレクサンドル・クズネツォフ)のスター演技、ミカエラ、ホセの婚約者(マリア・リトケ)の可憐な演技と切ない透き通る歌声も個人的にお薦めであります。
人気があるようで追加公演もあります。オペラを初めて触れる方にも王道を是非。
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